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建通新聞社(東京)
2020/11/26

【東京】都 多摩メディカル・キャンパスはBTO方式で

 東京都病院経営本部は、「多摩メディカル・キャンパス整備等事業」の一環として新築する「難病医療センター(仮称)」と「外来がん検査・治療センター(仮称)」にPFI法に基づくBTO方式を採用することを決め、事業者の公募に向けた実施方針を策定した。2021年2月に特定事業として選定した上で、同年5月に総合評価の一般競争入札を公告、同年12月に落札者を公表する。入札手続きに先立ち、参加を希望する事業者への説明会を12月9日にオンライン上で実施する。
 多摩地域の医療拠点である多摩メディカル・キャンパス(府中市武蔵台2丁目)の再編整備の最終段階として、老朽化した神経病院(府中市武蔵台2ノ6ノ1)を移転新築する格好で難病医療センター(延床面積5500平方b程度)を整備するとともに、多摩総合医療センターの別館として、外来がん検査・治療センター(同3万2600平方b程度、病床数約296床)を新築する。
 選定された事業者と22年4月に事業契約を結び、設計に着手する。外来がん検査・治療センターは25年4月の供用開始を目指して工事を進める。その後、既存の東京都がん検診センターを解体撤去するとともに、難病医療センターの建設工事を進め、29年4月の難病医療センター供用開始を目指す。多摩総合医療センターと外来がん検査・治療センターの一体性を確保するため、連絡通路を設ける。
 建設地は府中市武蔵台2ノ9ノ2他。敷地面積は17万9780平方b。このうち、新施設の計画敷地は2万4514平方b程度。
 施設の新築に向けては、BTO方式を採用する。事業者が設計・建設を行い、所有権を都に移した後、維持管理・運営では都の求めるサービスを提供する。新築2施設に加え、既存の多摩総合医療センターと小児総合医療センターの計4施設を選定された事業者が一体的に維持管理・運営する。
 事業期間は、契約締結日の翌日から44年3月31日まで。

提供:建通新聞社