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建通新聞社(神奈川)
2020/11/26

【神奈川】中小企業比率84・3% 19年度県工事の官公需

 神奈川県は、2019年度の官公需実績をまとめた。工事は全部局合計で933億4221万4000円を契約しており、うち、中小企業者向け実績786億4874万7000円が占める割合は84・3%だった。前年度に比べて0・3ポイント下落している。全部局で契約額最多は525億8420万5000円の県土整備局。中小企業比率は0・5ポイントアップの90%(473億2158万6000円)となった。
 官公需は、国や地方公共団体などによる工事発注、物品購入などで、随意契約を含めた全ての契約が対象。資本金の額か出資の総額が3億円以下、または常時使用する従業員の数が300人以下の会社・個人を中小企業者と定義している。
 県は19年度に全20部局で11万4591件・2123億4625万8000円を契約。このうち、工事(調査、設計など除く)は1万0747件・933億4221万4000円だった。件数ベースの中小企業比率94・2%は前年度から0・7ポイント上昇した。
 部局別に見ると、県土整備局の中小企業比率は、件数で0・6ポイント上昇の95・9%。企業庁の中小企業者向け実績は1549件(1・4ポイントダウンの93・6%)・201億6269万2000円(4ポイントダウンの79・8%)だった。
 この他の主な部局の中小企業者向け実績は、教育局で2504件・17億1855万9000円、地域県政総合センターで400件・26億0620万6000円、環境農政局で294件・13億4846万1000円、総務局で103件・3億4157万9000円。このうち、中小企業比率が件数、金額のいずれも前年度を上回ったのは、総務局と教育局。
 会計局、人事委員会事務局、監査事務局、労働委員会事務局、収用委員会の契約実績はなかった。

提供:建通新聞社