日本建築家協会(JIA)北陸支部富山地域会(水野敦会長)は21日、「ONE・ワク2020」(オンライン設計事務所ツアー)を開いた。建築を志す北陸3県の高校生、専門学校生、大学生など約110人が視聴した。
ONE・ワクは、未来の建築家を目指す学生たちが、建築設計にチャレンジするイベント。設計の面白さを伝え、次世代の建築家を育成する手助け・協力を行うことで、建築家として若い世代の可能性を広げる目的で18年度から始まった。今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、YouTubeを用いてリアルタイムで配信した。
はじめに水野会長があいさつで、「なかなか人に会う機会が少ない日常で、いつも以上に声を掛け合い情報交換をしてほしい。一人でも多くの人に設計が面白いと感じてもらい、将来皆さんといい出会いがあるよう楽しみにしています」とエールを送った。司会を務めた道古麻紀子氏が事前説明を行ったあと、4建築設計事務所から代表して、高橋航平氏(福見建築設計事務所)、種昴哲氏(スタジオシュワリ一級建築士事務所)、江端雄也氏(鈴木一級建築士事務所)、水野敦氏(水野建築研究所)が、それぞれ理念や仕事内容についてプレゼンテーションを行った。
なお、同時にチャット機能で質問や感想を受け付け、各建築士は学生からの「設計で一番気を付けていることは」「学生時代に見に行って感動した建物は」などの質問に丁寧に答えた。