指宿市が再公告していた4社JVによる市民会館建設の条件付き一般競争入札は、17日の期限までに参加申し込み(業者数は非公表)が確認され、予定通り開札へと進む見通しだ。初回公告時は参加者ゼロで入札中止を余儀なくされたが、再公告ではJV結成の準備期間拡大や代表企業の出資比率を見直した点などが参加につながった要因とみられる。25日からの入札書等提出を経て、27日に開札する。
市では、8月の入札が中止となった理由を「JV結成の準備期間が不十分だった」(歴史文化課)とし、再公告では申込期間を前回の26日間(7月2日〜27日)から40日間(10月9日〜11月17日)に拡大。代表企業の出資比率も55%以下(前回は60%以下)に見直した。
参加業者数は明らかにしていないが、今回は17日の期限までに申し込みが確認され、予定通り入札が行われる見通し。電子による入札書と工事費内訳書は25日〜27日(午前9時まで)に提出し、27日午前9時30分から開札する。最低制限価格あり、低入札調査基準価格は設定していない。
入札件名は「指宿市民会館整備関連工事」。大手1社と地元3社(建築・電気・管)の4社JVによる施工で、代表企業は経営事項審査の総合評定値(建築)1500点以上、建築の構成員は市の格付けAまたは◯Bの企業を条件とした。
建設場所は、ふれあいプラザなのはな館の敷地内(東方9300−1外)。基本・実施設計は安井建築事務所・肥後設計JVが担当し、建物規模はS造2階建3226u、事業費は約32億円を見込む。
順調に進めば、12月議会での契約議案承認を経て2021年1月中に着工。完成は22年5〜6月ごろを予定している。