日本工業経済新聞社(群馬)
2020/11/24
【群馬】県河川課が9月の豪雨災害の査定結果示す
県河川課は、9月9日〜10日にかけてみなかみ町を中心に発生した豪雨災害の査定結果を示した。県管理24カ所、みなかみ町管理6カ所の計30カ所が対象となり、復旧額は約7億7000万円となっている。県管理分の工事は、これから順次発注される。被害は沼田土木事務所管内23カ所、中之条土木1カ所の内訳となっており、ブロック積工などを実施する。
9月9日〜10日に発生した豪雨では、土砂災害警戒情報が発令され、土砂流出により道路の一時通行止めが発生するなど大きな被害が発生した。災害査定は11月10日〜13日に実施している。各事務所で、準備が整い次第工事発注が行われる。
被害箇所数は沼田土木事務所管内が河川10カ所、砂防11カ所、道路2カ所の23カ所。中之条土木は河川1カ所のみ。
沼田土木管内の査定箇所はいずれもみなかみ町内。河川は須川川5カ所と赤谷川2カ所のほか、利根川と白狐沢川、湯桧曽川で1カ所ずつとなる。うち、復旧延長が最大なのは西峰須川にある須川川の137・8mで、両岸を対象として大型ブロック工のほか、床固工と根固工などを実施する。
砂防は、白狐沢6カ所と阿能川2カ所のほか、湯檜曽川と薄倉沢、下の沢で1カ所ずつという結果。うち復旧延長が最も長いのは薄倉沢で、264・4mを対象に堆積土除去などを実施。このほかの箇所ではブロック積工を中心に復旧する。
道路災害は県道相俣湯原線と国道291号の2カ所。相俣湯原線はロックネット工などを60m、国道291号は30・2mでL型擁壁工などを実施する。
中之条土木管内は中之条町の名久田川が対象。40mで大型ブロック積工などを左右岸で実施する。
みなかみ町管理分は道路5カ所、河川1カ所の計6カ所という結果。同町から順次工事が発注されることとなる。