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滋賀産業新聞
2020/11/25

【滋賀】愛荘町 役場庁舎等のリニューアル工事

 愛荘町経営戦略課は20日、「愛荘町役場庁舎等リニューアル工事設計業務」に係る公募型プロポーザルで、水原建築設計事務所(彦根市)を優先交渉権者に決定したと発表した。
 委託する業務は、愛知川庁舎と愛知川保健センターを活用し、本庁舎として全ての課を配置したリニューアル工事を行なうとともに、機能移転に伴う秦荘庁舎については、総合支所として住民総合窓口を設置する1階内部のリニューアル工事を行なうための基本設計と実施設計。
 業務委託期間は、来年3月19日まで。

◇   ◇

 同町は、2006年(平成18年)2月13日に旧秦荘町と旧愛知川町の2町が合併して誕生した。庁舎をはじめとする公共施設は有効活用を図ることとされ、概ねそのまま現在に至っている。
 2014年(平成26年)4月総務大臣通知により、公共施設等総合管理計画の策定が全国自治体に要請されたことに伴い、町は2017年(平成29年)3月に「公共施設等総合管理計画」を策定し、更に2019年(平成31年)3月には「個別施設計画」を策定。
 少子高齢化に伴い、社会保障費が年々増加し、公共施設の維持管理費も益々増加していく中、変化する社会ニーズに対応して行政サービスを提供するとともに、持続可能な行財政基盤を確立していくため将来世代に負担を先送りすることなく、積極的に施設の統廃合等を実行していくため「愛荘町庁舎等のあり方検討委員会」を設置、住民と情報共有しながら『行政機能の配置の最適化に向けた具体の方針』を取りまとめた。
 内容は、愛知川庁舎(現本庁舎)と秦荘庁舎(現分庁舎)について、住民の利便性向上及び事務の効率化等を実現するために、愛知川庁舎にすべての課を集約し、秦荘庁舎は総合的な住民サービス窓口を配置する総合支所とする。総務省基準による庁舎必要面積に対する不足差は、「隣接する愛知川保健センターを活用すれば概ね確保できる」として、検討の目的である「将来世代への負担の軽減」の観点からも集約化を方針とした。
 今回の業務は、これを具体化するもので、順調に行けば来年度に工事を実施することも考えられる。

提供:滋賀産業新聞