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建設新聞社(長崎)
2020/11/24

【長崎】デミーとマツの土木広報大賞 オンライン表彰式

加藤建設や日本トンネル専門工事業協会を表彰
   土木学会後援 土木広報の灯を絶やすな


 土木を楽しく伝えることを目指したイベントなどを展開する噂の土木応援チームデミーとマツ≠ヘ土木の日である18日、(公社)土木学会の後援を得て『デミーとマツの土木広報大賞』のオンライン表彰式を行った。最優秀団体賞(デミー賞)の渇チ藤建設(愛知県蟹江町)や、最優秀作品賞(マツ賞)の(一社)日本トンネル専門工事業協会など受賞20案件の代表者をWeb会議アプリZoomを介して表彰し、各取り組みを講評、受賞者間で共有した。オンラインで表彰状を読み上げるデミー
 この表彰は、2018年・19年と2年連続で土木学会の土木広報大賞を受賞したデミーとマツが、20年度は土木学会の表彰が行われないと知ったことがきっかけで創設。式の冒頭、デミー(出水享・長崎大学博士)は「学会広報大賞の受賞で、土木の価値・魅力を発信している仲間が大勢いる事を実感した。(学会の表彰がない事で)土木広報の灯を絶やしたくなかった。学会が表彰を再開するまでは継続したい」と思いを語った。
 加藤建設の取り組みに対しデミーは「ユーチューブやグッズ、イベントなど幅広い活動をし、それぞれのクオリティが高い。自社の作業着を地元のデザイン専門学校の学生とともに製作するなど、土木業界以外も巻き込んでいる。今後も日本を代表する土木広報組織として他の模範になってほしい」と期待。これに対し加藤建設の清水正志取締役経営企画室長は、同社があこがれの職業ナンバーワン≠目指してさまざまな活動を展開していることに触れた上で、「今回の受賞を機に、引き続き土木業界を盛り上げたい」と誓った。事前に郵送された表彰状を持つ受賞者(Zoom画面)
 トンネル専門工事業協会が受賞したショートアニメ『知ってる?トンネル』についてマツ(松永昭吾潟Cンフラ・ラボ代表取締役)は「一度聞くと耳に残って離れないフレーズからなる25本の動画により、トンネルの豆知識が自然と身に付く。これを専門工事業の団体が発信したことに価値がある」と称賛。同協会の村田薫専務理事は、受賞の喜びを語った上で「これまでにないようなトンネルに関する動画をユーチューブに掲載することで、会員企業の課題である若者の入職確保に繋げたかった」と、製作の趣旨を説明した。

<土木学会塚田専務今後はデミマツに>
 表彰式を見守った土木学会の塚田幸弘専務理事は「2年間土木広報大賞を行ってきたが、今後はデミマツに任せて良いのでは。来年以降もよろしく」と笑いを交えて祝辞。これを受けて閉会のあいさつに立ったマツは、自薦他薦合せて119件寄せられた応募の多くが地域の建設業者からで、行政からの応募が少なかった事に触れ「これは土木学会の広報大賞と正反対の傾向。学会と交互に行えば裾野が広がる」と提案した。
 表彰式では、スペシャルイベントとして、特別賞を受賞した土木芸人の漫才コンビ『元気丸』の漫才も披露された。

ksrogo