片貝川・大沢川優先に5河川で河道掘削など
遊水地は3カ所設置を予定
佐久建設事務所は、信濃川水系北佐久圏域の「河川整備計画素案」を策定した。
片貝川と大沢川を優先的に整備する河川に位置付けたほか、滑津川などは令和元年東日本台風(台風19号)の改良復旧を進めており、災害助成事業としても整備する。同事務所が担当する計5河川でいずれも、流下能力の確保、築堤工、護岸工、河道掘削などを行い、遊水地は3カ所設ける計画。
同計画は佐久市、小諸市、東御市の旧北御牧村、軽井沢町、御代田町、立科町の6市町村で、信濃川水系に属する一級の42河川が対象。千曲川は別途定めるとしている。計画期間は今後30年間とした。
優先的に整備する河川は片貝川と大沢川の2河川。
片貝川は、佐久市桜井から臼田中央までの約L8kmで浸水被害防止策を行う。遊水地は1カ所(調整流量110m3/S)設ける。
大沢川は、佐久市大沢のL約1.9kmで改良を進め、遊水地は1カ所(同55m3/S)。これらは、下流域の整備状況などに配慮して改良を進めていくとしている。
災害復旧助成事業として行う河川は◇滑津川◇田子川◇谷川−の3河川。滑津川はL約1kmで河道掘削などを行い、千曲川合流点の左岸側に遊水地1カ所(同230m3/S)を設置。田子川は佐久市常和のL1.2kmと南沢の準用河川L730m。谷川は、佐久市入沢のL1.5kmで護岸工や河道掘削などを進める。
提供:新建新聞社