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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/11/20

【群馬】県桐生土木事務所は滝ノ上橋と横川橋でPCB除去

県桐生土木事務所は、みどり市内にある滝ノ上橋と横川橋、桐生市内の蛇留渕橋で補修工事を計画している。いずれも最短2021年度の発注。滝ノ上橋と横川橋は上部工で低濃度のポリ塩化ビフェニル(PCB)を含有する既存塗膜の除去と再塗装を行う。蛇留渕橋は、点検で確認された橋面舗装のひび割れなどの補修を予定している。
県道沢入桐生線にある滝ノ上橋と横川橋はミツバ環境ソリューション(桐生市)が実施した塗装塗膜分析調査で上部工の塗装に低濃度PCBの含有が確認された。
既存塗膜をはく離し、再塗装を行う。作業に当たり、吊り足場の設置を予定している。設計業務はいずれも日進工測設計(前橋市)が21年3月末納期で担当。設計でPCB除却の面積を算定する。また、2橋共に架設以来、大規模な補修工事を行っていないため、設計業務で現地調査を実施し、補修が必要と判断した場合には、再塗装と合わせて補修工事を行う可能性もあるとしている。
東町座間地内の滝ノ上橋は、童謡ふるさと館(東町座間367−1)の東側に位置。一級河川柱戸川を渡る橋梁で1969年に完成した。橋長は62・5m、幅員6・05m。三径間で上部工は連続台形ラーメン橋となっている。下部工は直接基礎の重力式橋台2基。
横川橋は国民宿舎サンレイク草木(東町草木1654−1)の南東側に架設されている。普通河川横川を跨ぎ、橋長50m、幅員5・5m。71年に竣工した単径間の橋梁で、上部工は単純活荷重合成桁橋となっている。下部工は、重力式橋台2基。基礎は直接基礎。
塗膜分析調査は2橋を含め管内18橋で実施。うち9橋の塗装に低濃度PCBの含有が確認された。残る7橋も除去を予定するが補修と同時に行うかは今後の検討。
県道上藤生大州線の蛇留渕橋は、桐生市梅田町5丁目で一級河川桐生川に架かる。竣工は64年、橋長10・55m、全幅5・40m、上部工は単径間単純PCプレテンスラブ桁橋となっている。下部工は直接基礎の重力式橋台2基。
2016年度に実施した点検で橋面舗装のひび割れと床版漏水、遊離石灰が確認されている。
補修工法は、三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が21年3月末納期で進める設計業務の中で詰める。