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建設新聞社
2020/11/20

【東北・秋田】秋田市にウイスキー蒸留所 22年4月着工目指す

 ドリームリンク(秋田市山王2の9の1 村上雅彦代表取締役)は、秋田市の旧岩見小学校跡地と周辺の用地にウイスキー蒸留所を新築するとし、19日に秋田市で記者会見を開いた。
 同社は秋田県産ウイスキーの醸造を目指し、県内自治体から候補地を募集。18の自治体から寄せられた100カ所以上の用地からこのほど候補地を選定したもの。秋田市河辺岩見新川地内の旧岩見小学校はすでに解体されており、周辺の雑木林などの民有地と合わせ、一帯で3万8000平方b程度活用できる見込みとした。
 新築する施設の規模は未定だが、蒸留所本体は、ポットスチルの大きさなどを考慮すると中学校の体育館程度の大きさを見込んでおり、これに事務室や貯蔵庫なども必要になる。投資額は、当初の想定で4〜5億円程度を試算しており、今後詰める。
 村上社長は「岩見川の清流と自然景観、秋田駅や秋田空港、ICからの良好なアクセスなどを踏まえて候補地とした。ゆくゆくは、宿泊施設やレストラン、焼き物の焼き窯などを整備するなど事業を拡大し、観光地化を目指す」と述べ、会見に同席した穂積志秋田市長は「付近の公園整備や整地、事業費の援助などを行いたい」とした。
 今後、計画の詳細検討を進めるとともに設計者や施工者を選定し、2022年4月の着工、同年内の稼働開始を目指す。また、保管庫は県内の他の地域に整備するプランもあり、すでに複数の候補地を検討している。

 提供:建設新聞社