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建通新聞社
2020/11/19

【大阪】あいりん総合C跡地活用 図書施設など要望

 大阪府と大阪市は、あいりん総合センター跡地の利活用方法の検討を進めている。同地には労働福祉センターを建設する計画があり、それを含めた跡地利活用に係る基本構想を2020年度中に策定する方針だ。
 あいりん総合センターは、国のあいりん労働公共職業安定所、大阪府の労働福祉センター、大阪市の社会医療センター、市営萩之茶屋第1住宅が入る複合施設だった。建築後約50年が経過していることや、一部耐震基準を満たしていないため、機能移転などして建物は解体する。
 同施設跡地と、隣接する市営住宅跡地の計約1fの跡地利用に向けては、「基本構想策定支援および都市計画等検討業務」を地域計画建築研究所大阪事務所(大阪市中央区)が進めている他、地区住民や有識者で構成する「あいりん地域まちづくり会議」の意見を取り入れながら検討を進める。
 同会議からは、▽多目的に利用可能なオープンスペース▽講演会や会議ができる多目的ホール▽文化交流ができる図書施設▽保育園や幼稚園、ショートステイ―などの要望が出されている。
 先行して整備する労働福祉センターについては、基本計画の策定業務を汎設計(大阪市中央区)が担当して進めている。
 新施設の規模は延べ床面積9000平方bを想定。構造は鉄骨鉄筋コンクリート造、または鉄筋コンクリート造を予定している。順調に進めば、21年度から設計を進め、23年度に工事着手、24年度の完成を目指す。建設地は大阪市西成区萩之茶屋1丁目。

提供:建通新聞社