日本工業経済新聞社(群馬)
2020/11/19
【群馬】県富岡土木は甘楽町秋畑地内の災害復旧工事概要を示す
県富岡土木事務所は、2019年10月の台風19号で被災した甘楽町秋畑地内の河振地区で計画する主要地方道富岡神流線の道路復旧工事や地すべり対策工事について、年度内に通知される国の交付決定後早々に発注する。入札方式は検討中。同事務所施工箇所と隣接する上部の農地では、県西部農業事務所農村整備課が2021年度に地すべり対策工事を計画している。
富岡土木事務所は、田村酒店(秋畑4948)北側の65・8m区間を対象に道路復旧工事と地すべり対策工事を行う。道路復旧工事は大型ブロック積工やコンクリートブロック積工、ボックスカルバート敷設工などを実施する。地すべり対策工事は、道路復旧工事箇所北側の法面を対象に集水ボーリング工や鋼管杭を使用する抑止杭設置工を行う。
現道の路側部分および現道南側を東西に流れている雄川の護岸を兼用する大型ブロック積工は425u実施する。また、大型ブロックと既設のブロック護岸との取り付け部には、94立方mの擁壁を設置する。
現道北側はコンクリートブロック積工で29u施工する。
ボックスカルバート敷設工は、南北に流れる沢が現道を横断する箇所に延長13m。敷設するボックスはプレキャストで、内空断面は2000o×1500o。
集水ボーリング工は2カ所を対象に実施する。φ90o、深さ16〜23mの削孔にφ40oの塩ビ管を放射状に6本施工する。6本合わせた延長は125m。
抑止杭設置工はφ508o、長さ11・5〜15・5mの鋼管杭を1・7m間隔で直線上に18本打設する。
一方、西部農業事務所農村整備課は地すべり対策工事として、集水井工や横穴ボーリング工を計画している。工事数量などは富岡土木事務所が担当する施工箇所の調査設計を行った日本サーベイ(藤岡市)が21年3月19日の履行期限で手掛けている。業務では地すべり解析を行うほか、対策工法の検討し事業計画資料を作成する。