日本工業経済新聞社(群馬)
2020/11/18
【群馬】伊勢崎土木の上矢島米岡線が21年度に着工
県伊勢崎土木事務所が所管する都市計画道路上矢島米岡線バイパス整備事業は、2021年度に着工となる。全体計画は築造区間580mと都市計画道路境中央通り線の改良区間345mとし、先行して築造工事に取り組む見込み。着工に向けて埋蔵文化財の試掘調査などが進められている。並行して無電柱化の検討作業も進められており、検討成果など考慮して21年度の工事内容や発注時期を判断する。
伊勢崎市境東〜境米岡を結ぶ同線バイパス整備事業は、都計道境中央通り線345mの拡幅区間と境東交差点から計画する県道平塚境停車場線を結ぶ上矢島米岡線580mの築造区間からなる。17年度に事業がスタート、道路測量設計や用地買収に取り組んできた。8月に用地買収の進捗率が面積ベースで約79%に到達、築造区間内の南側では埋蔵文化財の試掘調査も進められている。上矢島米岡線バイパス(県道平塚停車場線)の築造区間を先行し、遅れて境中央通り線(主要地方道伊勢崎深谷線)の右折レーン設置など改良工事に取り組む。
計画幅員は16〜19mで、両側に3mの歩道を設置する。歩車道の境界にはGBXが採用される。交差点には右折レーンを設置。上矢島米岡線の南側、平塚境停車場線と交差する部分も将来的には右折レーン整備が計画されている。道路設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が手掛けた。
両線ともに無電柱化が盛り込まれており、手法などの検討を三陽技術コンサルタンツが進めている。同業務で無電柱化の方針を定め、21年度にも設計に着手する。基本設計と実施設計を分離するかなどは、検討業務完了後に決定する。
21年度の初弾工は上矢島米岡線580m区間を対象に、築造を実施する見通し。無電柱化の手法によっては、道路部のみを施工対象とする可能性がある。発注方法および時期はこれから検討するとしている。22年度以降も築造に力を入れる考え。
現行の県土整備プランでは、事業期間を27年度までに設定。改訂作業を行う中で公表された見直し案では、2年延長した、29年度までの完成を掲げている。