総務省がまとめた2020年度(6月末時点)の公共事業施行状況によると、神奈川県の契約率は前年度同期比12・8ポイントダウンの42・8%だった。全国の都道府県平均45・5%を下回る水準。政令市(横浜市、川崎市、相模原市)、市町村(政令市を除く)も前年度同期の水準に達していない。
全国の都道府県・市区町村について、19年度から繰り越された予算と20年度予算の合計額(国庫補助事業と地方単独事業を含む)をベースに集計したもの。調査項目は予算計上額と契約済額、支出済額。
神奈川県の予算計上額は2125億円。このうち契約済額は909億円、支出済額は157億円だった。
政令市のうち、横浜市は予算計上額3979億円の50・4%に当たる2004億円を契約済み。契約率は前年度同期より3・8ポイント下落した。支出済額は393億円だった。
川崎市は予算計上額1978億円のうち986億円、相模原市は398億円のうち167億円を契約している。契約率は川崎市49・9%(前年度同期比4・5ポイントダウン)、相模原市42・1%(同0・8ポイントダウン)。支出済額は川崎市が257億円、相模原市が43億円となっている。全国20政令市の平均落札率は48%だった。
また、政令市を除く県内市町村の予算計上総額は1775億円で、うち721億円を契約済み。契約率40・6%は、前年度同期の水準を4・6ポイント下回っている。全国市区町村の契約率は42・6%だった。
なお、全国の都道府県、市区町村を合わせた予算計上額は24兆0564億円。契約済額は10兆7390億円、支出済額は1兆9011億円。契約率は44・6%で、前年度同期より1・3ポイント上昇した。
提供:建通新聞社