川崎市は、新本庁舎に付属して整備する「復元棟新築工事」の発注スケジュールを明らかにした。それによると、今後、建築工事の発注手続きを開始して第4四半期に入札を行い、2021年第2回定例会に契約議案を提出する予定。20年度の支出を0円とする22年度までの債務負担行為を新たに設定するため、20年第6回定例会に補正予算案を提出する予定だ。復元棟の設備3工事については21年度早々に入札し、本庁舎の議場映像音響設備と太陽光発電設備はそれぞれ21年度半ばに入札する。
また、第2庁舎の解体工事については20年度末から設計・積算を進め22年度前半に入札。第2庁舎解体跡地の広場整備については22年度後半に設計・積算を進め、23年度初めに入札する予定。
川崎市新本庁舎の「復元棟」は、旧庁舎の一部を復元するもので、議場設備および太陽光発電設備工事とともに、市内企業を対象とした一般競争入札で発注する予定。
復元棟の構造は、鉄筋コンクリート一部プレストレストコンクリート造地上3階建てで基礎形式は杭基礎。旧庁舎は戦前、戦中、戦後を通じて市庁舎の役割を果たしてきたことから、歴史的な価値が感じられるように、時計塔、正面玄関、市長室などを創建当時の姿で復刻する。石材、金属装飾、木材、建具、階段手摺りなどは旧庁舎のものを再利用する。
建設地は川崎区宮本町1他。
提供:建通新聞社