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滋賀産業新聞
2020/11/13

【滋賀】米原駅東口まちづくり協 にぎわい拠点施設の整備計画

 米原市と民間企業で構成する一般社団法人・米原駅東口まちづくり協議会(長田一郎代表理事・米原市下多良3丁目3番地/米原庁舎内2階)がJR米原駅東口の市統合庁舎南側にホテルや商業施設を整備する「にぎわい拠点施設」は、新型コロナウイルス禍の影響で23年度(令和5年度)開業に計画を見直した。これに伴い事業スケジュールは約1年遅れ、順調にいけば21年度(令和3年度)に実施設計もしくはDB方式を選んだ場合の業者選定が行われる見通しだ。
 今夏の企業活動の制限やコロナ禍以後の集客数を踏まえた施設規模に見直すための検証機関が必要となったもの。整備に係る業者選定は同協議会が行うが、事業手法は現段階では決まっていない。新たなスケジュールでは、仮に分離方式となった場合21年度(令和3年度)にコンサル選定から実施設計、22年度(令和4年度)の早期に建築施工業者選定から着工となり、設計施工一括のDB方式となった場合は21年度(令和3年度)の設計・施工業者選定となる。いずれの場合も建築工事は約1年半で23年度(令和5年度)の開業を目指す。
 現時点でのにぎわい拠点を構成する各機能の検討状況は、▽ホテル(事業主体・潟zロニック)および▽物販・飲食=物販・ホテルエリアの「withコロナの事業戦略」を見直し検討中。▽温浴施設=詳細事業計画の検討中・ホテルとの連携・合築検討開始。▽PLAY・PORT/スポーツ(事業主体・鰍lPandC)=事業詳細計画の策定中。▽エネルギーセンター(事業主体・ヤンマーエネルギーシステム梶j=機器検討、エネルギー需要試算中。▽こども園(公募)=2社公募参画意向あり、現在公募要領・枠組み整理中。▽カフェ=事業計画検討中。―となっている。
 なお、基本計画は芦澤竜一建築事務所/滋賀県立大学、基本設計はUDS梶{芦澤竜一建築事務所/滋賀県立大学が担当。
 昨年度取りまとめられた段階での基本設計によると、米原駅東口の統合庁舎建設予定地の南側に広がる旧国鉄操車場の跡地約2・7fを事業用地に、地産地消を楽しみ、新しい商いが生まれる三方よしの「PORT・MARCHE」と、琵琶湖の恵みを感じビワイチの楽しみを深める「BIWAICHI・HOTEL」、スポーツや遊びをPLAYしながら教養を育む「PLAY・PORT」、地域のエネルギーを内製化しAI・ICTを活用する農学の「ENERGY・PORT」の4つをゾーニング。フィンランド語で「PORT」を意味する『PORTTI(ポルティ)』とネーミング(案)する複合施設を、米原駅東口に整備する計画。
 「PORT・MARCHE」には、地産地消を推進するマーケットやアンテナショップ、自転車を楽しむトラベラーズポート、滋賀の地酒バー・カウンターオンリーの密着酒場などを。
 「BIWAICHI・HOTEL」には、滋賀のいいものを編集・発信するショップ&ギャラリーやフレキシブルに展示・催事ができる展示スペース、滋賀の食文化を味わうレストラン、地域の人々と観光客の交流を促す温浴施設などを。
 また「PLAY・PORT」には、植物が共存する新しい感性を刺激する屋内遊び場で滋賀の自然を学ぶネットスタジアムやダーツ&ブックカフェ、保育園と連動し卒園後も一貫した教育プログラムを導入する学童保育施設、プロフェッショナルなトレーニングや高齢者向けトレーニングなど様々なプログラムを運営するスポーツエリアなどを配置。
 これまでとこれからをつなぐ「滋賀の湊町(みなとまち)」をコンセプトに、若者の流出ダウンや交流人口のアップ、子育てしやすさのアップやエネルギー内製化など、米原市が直面する課題へアプローチしていくために、歴史・自然・教養・エネルギーの結節点(PORT)づくりを目指す。

提供:滋賀産業新聞