大阪市は、中之島西部に架かる端建蔵橋(はたてくらばし)の架け替えに向け、詳細設計を東日設計コンサルタント(大阪市浪速区)に委託した。納期は2021年3月31日。
既存の橋梁形式は単純鉄筋コンクリート床版鈑桁(2径間)と単純鋼床版鈑桁(5径間)からなっており、橋長は約112b、幅員は24b。場所は大阪市北区中之島6丁目〜西区川口2丁目。
同橋梁は明治初頭に架設し、1921年に架け替えて現在に至っている。その後、上部軽量化や耐震対策を2度実施し、伸縮装置の取り換えなども行ったが、橋脚部の基礎が木杭で、地震時に液状化が懸念される層で打ち止めにされていることや、橋脚が無筋コンクリート構造であることなどから架け替えることを決めた。工事の発注時期や完成予定時期については現在のところ未定としている。
また、橋梁には電力、ガス、NTTなどのライフライン施設が添加されており、架け替えに当たっては、添加物の移設も必要となるもよう。今回委託した設計業務では、新橋梁の架設場所、規模、工法、デザインなどの詳細を検討する。
架け替えイメージとしては、海からのゲート空間にふさわしいシンボリックなデザインを想定している。
同事業について市ではこれまで、2007年度に橋梁点検、架け替え判定(1次判定)を行い、08年度に2次判定、09〜10年度に概略設計、交通量設計、11年度には阪神測建(大阪市福島区)で予備設計まで作成した。
提供:建通新聞社