あわら市は9日、第2回道の駅基本計画策定委員会(委員長 川本義海福井大学教授)を開催した。市が整備する道の駅の建屋については、既存の吉崎観光センター建物の活用が難しいため、新築整備するとした。
今回の会合では、吉崎地区で計画する道の駅「蓮如の里あわら」のうち、市が整備する施設(休憩昨日・情報提供機能・周遊観光促進機能)のレイアウトなどを検討。市からは(1)施設の敷地を約1500平方メートルとする案(2)隣接する駐車場の面積を狭め、敷地を約1700平方メートルとする案―の2案が提示された。両案とも建物面積は715平方メートルとなっているが、軒下面積が(1)案では170平方メートル、(2)案では185平方メートルとなっている。また、(2)案では建物西側に大きなオープン空間を確保している。
これを受け、委員からは「少し手狭な気がする」や「角地緩和を利用すれば、建ぺい率を上げることができるのではないか」などの意見が挙がり、次回の会合では、もう少し規模を拡大した施設レイアウトも、新たに提示することとなった。
今後は年度内に基本計画を策定。21年度に基本・実施設計を進めるほか、吉崎観光センター(S一部W造平屋建て約550平方メートル)の解体も行いたい考え。22年度に新築工事を行い、23年4月中旬のオープンを目指す。
なお、「道の駅基本計画策定業務」は、国土開発センターが担当している。
また、今回の会合では道の駅の機能強化施設として整備を計画する「吉崎御坊蓮如上人記念館」エリアについて、整備主体となる本願寺文化興隆財団から説明があった。それによると、現在、喫茶スペース、土産物コーナー等として活用している鳳凰閣(560平方メートル)をカフェレストランへリニューアル。東京でレストランを展開する事業者を招致する考えも示した。このほか、ミュージアム機能を持つ蓮如館の拡充や、遊歩道の整備なども計画しているとした。