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建通新聞社
2020/11/06

【大阪】近畿地整 枚方市内に災害対策機械進出拠点

 国土交通省近畿地方整備局は、「南海トラフ巨大地震におけるTEC―FORCE活動計画」に基づき、災害対策機械の進出拠点となる施設を枚方市内の近畿技術事務所用地に整備する。災害時には被災地に向かう災害対策機械の一時集結地として、平時には訓練や研修などを行う施設として活用、南海トラフ巨大地震に備えた同局の技術・防災センターとしての機能強化を図る考えだ。
 同計画では、南海トラフ巨大地震発災後に北海道開発局、東北地方整備局、北陸地方整備局のTEC―FORCE隊員が近畿地方整備局に派遣されることになっており、近畿技術事務所が同局管内の被災地に送られる排水ポンプ車や照明車、災害対策本部車などの災害対策機械の一時集結地として位置付けられている。
 このため、現在は未利用状態となっている同事務所の旧職員宿舎用地(枚方市山田池町地先、敷地面積約5400平方b)を活用し、災害対策機械進出拠点を整備。さらに平時には発災時に向け、情報通信やUAVの操作、道路啓開、各災害対策機械の運転操作などの訓練や研修などに利用する。
 同拠点の建屋の規模は2階建て延べ約970平方bを想定。構造は鉄骨造、鉄筋コンクリート造などを検討する。
 1階には災害対策車両のメンテナンスを行うスペースやオペレーターの待機室、UAVなどの災害対策機器の保管倉庫など、2階には大型モニターやさまざまな通信設備を備えた災害時の指揮・指令室を中心に、派遣されたTEC―FORCE隊員の仮眠室や更衣室などを配置する。この他、敷地内はアスファルト舗装を行い、駐車スペースなどを設ける。
 近畿技術事務所の発注で同拠点整備の設計業務の簡易公募型プロポーザルを行い、都市環境設計(大阪市浪速区)が基本・実施設計を担当する。履行期限は2021年3月30日。
 同用地には、旧宿舎の既存建物が4棟あり、2棟分の解体工事を既に契約済みで、間もなく工事に入る。残り2棟も21年度以降、早々に解体するもよう。新築工事などに着手するのも21年度以降となり、関係機関との協議や予算確保を急ぐ。

提供:建通新聞社