鉄道建設・運輸施設整備支援機構大阪支社は9日、越前市大屋町で計画する「北陸新幹線、南越(仮称)駅新築」の駅舎工事に着手した。施工は、飛島・本間・関JVが担当する。
敦賀方を1工区とし、全体を3工区に区分。高架橋脇に建て方揚重機を配置し、1工区から順次移動しながら所定の位置で鉄骨を組み立てる計画で、この日はまず、旅客上家の柱をクレーンで吊り上げる作業から取り掛かった。
機構の澤井誠司福井鉄道建築建設所長は、「これから本格的に建築が始まるので、地元の方々に愛される駅となるよう、安全第一に工事を進めたい」と話していた。
同駅は「伝統・文化を未来につなぐシンボルとしての駅」をデザインコンセプトとし、「コウノトリが飛翔する未来への道標となる駅」をイメージ。規模は駅本屋がS造平家建約2650平方メートル、旅客上家が同約9830平方メートル、信通機器室が同約2000平方メートル。