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建設新聞社
2020/11/09

【東北・福島】テラ・ラボが南相馬市に無人航空機の研究開発拠点

 無人航空機の設計・開発などを手掛けるテラ・ラボ(愛知県春日井市不二ガ丘3の28 松浦孝英代表取締役)は、南相馬市に長距離無人航空機の研究開発拠点整備を計画し、3者見積もりによる施工者選定を経て、大和ハウス工業に決定した。
 同社は、南相馬市復興工業団地内に福島県が整備した福島ロボットテストフィールド研究棟研究室の一次入居者として2019年9月から同地で活動を開始した。衛星通信を活用した長距離無人航空機や、大規模な災害発生時における高高度広域三次元モデル生成を可能とする情報共有システムについて研究開発を進めてきた。この取り組みは9月に開催された「Best of Japan Drone Award」のニュービジネス部門で最優秀賞を受賞するなど高い評価を受けている。
 今回の計画は、同工業団地の一角にあたる南相馬市原町区萱浜北赤沼184の一部ほか地内の1万0941・28平方bを建設用地とし、S造平屋建て、延べ1320平方b規模で長距離無人航空機の生産拡張に向けた製造・整備工場、データ解析試験研究施設の拠点を新築する。設計は水上設計が作成した。近く着工し、21年7月の完成を目指す。
 なお、同社は10月30日に開かれた南相馬市工場誘致審議会で、同市の企業立地促進条例に基づく奨励措置の指定を受けた。

 提供:建設新聞社