国土交通省は、西日本高速道路会社による高松自動車道への観音寺スマートインターチェンジ(IC)設置事業を許可した。スマートIC整備の業務と工事は同社が担当する。観音寺市も2025年度末の供用開始を目指し、地元や関係機関と連携して事業に取り組むとしている。
スマートICは上下線とも乗り降りできるフルインターで、さぬき豊中IC〜大野原IC間(9・1`)に新設する。連結道路は市道駅通り池之尻線で、設置場所は観音寺市古川町と池之尻町。接続形式は本線直結型。
整備効果として▽物流生産性向上による地域ブランド力の強化▽豪雨災害時の迅速な復旧支援―などを挙げている。
観音寺市の白川晴司市長は事業化決定を受け「本スマートICが整備されれば、市中心市街地に最も近く、各拠点から高速道路へのアクセス性が向上する。物流面から企業活動を支援し、観光文化面では集客向上に役立つ。また、防災・医療面でも防災拠点として整備が図られるとともに、救急搬送にも効果を発揮する。多方面で市の発展に寄与するものとして、今後のまちづくりになくてはならない施設」とコメントした。
市は16年度にスマートIC整備の検討を開始。国交省による「準備段階調査」対象に18年8月10日付で選ばれたことに伴い、同年9月26日に市や国交省、西日本高速、香川県などで組織する準備会を設立。今年9月9日に地区協議会を開き実施計画書を策定し、同月11日に国交省に送付していた。
提供:建通新聞社