北陸地方整備局富山河川国道事務所は4日、第5回「国道41号片掛地区法面崩落対策検討委員会」(10月27日開催)における新橋(仮称・片掛橋)設計の基本方針の内容を公表した。
基本方針によると、左岸側の崩落した法面の橋脚を廃止し、新たな位置に橋台を構築する橋梁構造とする。新たな位置に構築する橋台については▽現道の交通にできるだけ影響を及ぼさない▽施工する法面恒久対策工に干渉させない▽今回の崩落に影響した強風化帯(D1層)や強変質帯(D3a、D4a層)のゆるみによる影響を避ける▽橋台位置下側にある法面の強風化帯(D1層)には法面対策を実施▽橋台位置周辺に薄く不連続な強変質帯(D3a、D4a層)が存在する場合、安全性を考慮して適切に地盤抵抗を設定―を踏まえて設計するとした。
4月10日に国道41号の道路下の法面が幅約20メートル、斜面長さ約40メートルにわたり崩落したため、富山市猪谷地区(国道360号交差点)から片掛地区(道の駅細入)までの2・7キロを通行止め。通行止め区間は、応急組立橋を含む仮設道路による復旧工事で、5月27日に解除された。