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建通新聞社(東京)
2020/11/05

【東京】都 東京セントラルパーク連絡会を設立

 東京都建設局は、日比谷公園の魅力向上を目指し、「(仮称)東京セントラルパーク連絡会」を設立した。会員は東京都と日比谷公園指定管理者、環境省、宮内庁、千代田区。都は同公園の開園130年となる2033年をめどに段階的に再整備を進める方針で、現在計画の策定作業を進めている。ハード面の再整備と並行して、公園の運営・管理といったマネジメントなどに関しても連携していく。
 日比谷公園(千代田区日比谷公園、開園面積約16・2f)は、日本初の“洋風近代式公園”として1903年に開園した。歴史的建造物に位置付けられている市政会館・日比谷公会堂をはじめ、野外音楽堂、日比谷図書文化館、草地広場、軽飲食店、テニスコートなどが配置されている。
 時代の変化に伴い、施設の更新やバリアフリー化、ユニバーサルデザイン、周辺の街との回遊性強化など、再整備の必要が生じている。2018年にまとめた「日比谷公園グランドデザイン」で、33年を目標とした長期的な方向性を示した。
 これを受け、19年10月に再整備計画の策定について公園審議会に諮問し、検討を進めている。
 審議会ではこれまで、再整備の方向性として、歴史的建造物である日比谷公会堂の改修・保全、広場のフラット化、運動などができる開放的な広場の創出などを挙げている。11月に中間まとめを公表し、パブリックコメントを経て21年3月に答申する予定。
 また、20年度の業務委託として、再生整備基本計画の策定を日建設計(千代田区)に委託し、20年度末までの納期で進めている。審議会の審議を反映しながら、公園に導入すべき機能・施設や、機能の充実を図る施設について検討する。また園路の舗装についても今後の設計・改修の方針を定めて施設配置案などをまとめる。その上で、これらの再整備に必要な概算の工事費を算出する。
 東京セントラルパーク連絡会は、これらの再整備に併せて、関係者らが一元的な情報発信や一体感の創出に取り組むために設立した。東京の顔となる中央公園(セントラルパーク)として、公園と地域の魅力や価値、回遊性を向上させることを目指す。

提供:建通新聞社