神奈川県県土整備局は、上溝(相模原市中央区)、追浜第一(横須賀市)の両団地建て替えについて、PFI事業に関する実施方針の策定時期を当初の今年10月から2021年3月に変更した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、地元調整などを予定通りに行えなかったことがその理由。いずれの事業も22年10月(事業契約締結日)〜28年度ごろを期間としているが、実施方針公表時に詳細を明らかにする考えだ。
両団地の建て替えには民間活力導入が見込まれている。事業の概要は、建て替えに関わる事前調査、設計、建設、仮移転用住戸の改修、入居者の移転支援。余剰地活用業務(付帯事業)も行う予定。現在、地域計画建築研究所(東京事務所、東京都千代田区)がPFIアドバイザリー業務を担っている。
上溝団地(相模原市中央区光が丘3ノ1他、敷地面積約8万4840平方b)の既存規模は鉄筋コンクリート造2階建て(一部5階建て)143棟992戸。導入可能性調査開始時の想定規模は、鉄筋コンクリート造または鉄骨造3階建ての住棟で構成する1000戸程度としていた。
一方の追浜第一団地(横須賀市追浜本町1ノ119、敷地面積約7837平方b)は、鉄筋コンクリート造4階建て6棟176戸の住宅が既存する。想定規模は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造4〜5階建てで130戸程度。近隣の団地(管理戸数約100戸)を集約する予定。
今年4月公表の「実施方針の策定の見通し」では事業期間について、上溝を21年9月(事業契約締結日)〜31年度ごろ、追浜第一を21年9月(事業契約締結日)〜27年度ごろとしていた。
提供:建通新聞社