日本工業経済新聞社(群馬)
2020/11/04
【群馬】国体準備委員会の常任委員会が開催
国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会群馬県準備委員会の常任委員会が4日に開かれ、施設整備を必要最低限にするなど開催基本構想の骨子が明らかとなった。施設整備や大規模改修が必要な施設は、他県での開催を検討する方針を示す。また、陸上競技など12競技は会場を選定(6面に表)。残る31競技についても2021年度中に大部分を選定したい考え。加えて、開催年度は1年遅らせた29年度とすることが報告された。
開催基本構想は今後、22年度までに策定完了を予定。コンパクトな大会を目標とし、既存施設を活用して施設整備は必要最低限とする。また、輸送交通や警備など大会運営について民間事業者からのICTを活用した企画提案を積極的に採用する。
競技施設は、県がこれから整備基本方針や基準を定める。競技施設準備計画として老朽化対応などの状況を把握し、23年度に予定されている各種目の中央競技団体による会場視察の結果により、改修を行うかなどを判断する。改修が必要な場合は、施設を所管する事業者が実施する。
今回選定した12競技は、前橋市や高崎市など9市町に分散。大規模大会の開催実績や施設の状況などを勘案して市町村や競技団体と協議して選定した。選定にあたっては大規模な改修が必要ない施設かなども含めて検討している。
残る31競技には水泳やサッカー(少年女子)、バレーボールなどがある。水泳場については、大規模大会の規定に沿わないとして現在、敷島公園水泳場の建て替え計画が進んでいる。今後、多くの競技を21年度中に、遅くとも22年度までに正式・特別競技全ての選定を予定。加えて、公開競技やデモンストレーションスポーツについても25年度までに決定する。
開催までの大まかなスケジュールは、22年3月ごろに実施競技が決定。23年度は中央競技団体の視察。24年度に開催申請書を提出して開催が内定し、各団体の視察などを経て29年度の開催となる。また、開催までには施設の整備計画だけでなく、競技用具や警備、情報通信などの基本計画の策定を予定している。