京都市は2日、第72回都市計画審議会を開催し、付議案件の[計議第308号議案]京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)生産緑地地区の変更について(京都市決定)、[計議第309号議案]京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)道路の変更について(京都市決定)(1・4・7号油小路線の変更)の2議案を審議し、それぞれ原案通り承認した。また京都市都市計画マスタープランの見直しについて、「京都市市街化調整区域における地区運用基準」改正案に関する市民意見の募集について、新景観政策の更なる進化「地域のまちづくりの推進と特例制度の活用」に関する市民意見の募集についての3件を報告した。
主な内容をみると、生産緑地地区の変更は、@6地区・約0・35fを追加A△45地区・△約4・92fを廃止B79地区・△約8・02fで面積が変更(地区数は変更なし)により、△39地区・△約12・59fの減となり、変更後の生産緑地地区は1996地区・約532・25fとなる。
油小路線の変更は、西日本高速道路梶iNEXCO西日本)が計画する(仮称)京都南ジャンクション事業に伴い変更を行うもの。
京都南ジャンクション事業は、ジャンクションを設置することで都市計画道路油小路線(第二京阪)と名神高速道路を接続することにより、自動車専用道路網を強化。京都市中心部から大阪・滋賀方面へのアクセスの向上を図り、利用者の利便性を向上させるとともに、京都都市圏と大阪都市圏の経路を増やし、災害時等の安心・安全に寄与し、また名神と第二京阪が直接つながることにより、高速利用の車両が一般道を経由せずに行き来できることから、国道1号など京都南インターチェンジ周辺道路の混雑緩和も図る。
変更では「京都市伏見区竹田青池町地内」に「ジャンクションを設け名神高速道路と接続」に変更する。
都市計画道路油小路線(第二京阪)沿いに立体交差のための構造物及び料金所、京都南インターチェンジ付近に立体交差のための構造物を設置する。
幅員は、油小路線(第二京阪)沿いの料金・発券ブースのある箇所で、レーン3500×2、料金ブース2700×2のW12400(W12・4m)、レーン3500×2、発券ブース2200×2のW11400(W11・4m)、名神高速道路側道付近で3500、1000、1500のW6000(W6m)+3500、1000、1500のW6000(W6m)として計画している。
都市計画決定後、NEXCO西日本が事業着手し、測量や調査などにとりかかる予定。
事業費は概算で300億円程度とみられる。