県立琵琶湖文化館(大津市打出浜1―1)の、後継施設の建設候補地3ヵ所が提示された。このほど開かれた同文化館整備に係る懇話会の中で明らかとなったもの。それによると候補地は▽大津港湾業務用地(浜町)、▽県立体育館ウカルちゃんアリーナ(におの浜4丁目)、▽県立近代美術館の周辺(瀬田南大萱町)―の県有地3ヵ所。
県としては、今年度内にも建設地を決定し、基本計画をまとめる考え。なお、10月に三日月県知事は、後継施設の候補地として「大津港付近」で検討していることを明らかにしている。
また、所管の県文化財保護課では琵琶湖文化館の後継施設基本計画検討・調査に着手しており、21年2月末にも基本計画案の内容を取りまとめる。作成する基本計画の内容については、▽施設整備計画(立地、施設規模、諸室概要等)▽運営計画(組織体制、協働・他館との連携の仕組み等)▽整備に向けた諸事項(事業スキーム(PPP/PFI手法の簡易検討を含む)、概算事業費、来館者目標、スケジュール等)▽文化財の保存・継承・活用・発信、美の滋賀の発信および琵琶湖文化館の現状と課題▽後継施設の役割と目指す姿▽活動方針・活動計画(展示、収蔵保管、調査研究、情報発信・交流)。
県が提示する用地への建築実現可能性についての検証、建築に付帯する主な付帯設備(内容・概算費用)の検討に着手し、効果的・効率的かつ早期の整備が可能な事業スキームや工法についての調査・提案、活動計画として、琵琶湖文化館の収蔵品や最近の他館での展示手法等の動向を踏まえた、年間のモデル展示計画の作成支援、全国の博物館等の特徴的な活動内容等の情報の調査・分析。また、来館者予測等については、想定来館者数の算出および全国の事例等を踏まえた効果的な来館促進策等を提示する。
なお、コンサルは、丹青社(東京都港区)が担当。
提供:滋賀産業新聞