トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2020/11/04

【千葉】4件分離で第4四半期/県病院局/総合救急災害医療Cの整備/事業費214億で来年度着工

 県病院局は1日付の発注予定を公表し、「(仮称)県総合救急災害医療センター建築工事」など5件を追加した。総合救急災害医療センターは建築工事、空調設備工事、衛生設備工事、電気設備工事の4件で、第4四半期に一般競争入札により発注する予定。工期は25か月を見込む。事業費は9月補正予算において「(仮称)県総合救急災害医療センター施設整備事業」として、2020〜23年度の4か年継続費214億3300万円を設定。年度内に契約を締結し、21年度に着工する予定。
 実施設計は梓設計(東京都大田区羽田旭町10―11)が担当。継続費の年割額は、20年度0円、21年度30億9900万円、22年度134億6700万円、23年度48億6700万円。
 本年度に入札・契約を行い、21年度に着工、22年度までの2か年で建設。その後、23年度に医療機器などを整備する計画。
 同事業は、身体と精神の疾患を併発した救急患者の受け入れ態勢の向上や、災害時の包括的な医療支援の提供を図ることを目的に、老朽化・狭あい化が進む県救急医療センター(千葉市美浜区磯辺3―32―1)と県精神科医療センター(千葉市美浜区豊砂5)を「(仮称)千葉県総合救急災害医療センター」として統合し、併せて精神保健福祉センターを同一敷地内に整備する。
 建設場所は現・精神科医療センターの隣接地で、千葉市美浜区豊砂6―1ほか地先。建物規模は、SRC造(一部S造)4階建て延べ約2万2000u。このうち新病院棟は延べ約1万9900u。また、防災棟、院内保育所も整備する。
 病床数は一般100床(一般68床、ICU12床、HCU20床)、精神50床(隔離室・保護室16床、後期病床34床)の計150床。
 同施設は、救急医療センターと精神科医療センターの一体的整備により、身体・精神科合併救急患者に迅速かつ適切な医療を提供するとともに、防災棟やヘリポートの整備により迅速な搬送を実現。また、精神保健福祉センターとの連携により、隙間のない精神保健福祉サービスを提供する。
 一方、10月30日には「(仮称)県総合救急医療センター施設整備工事(粗造成その2)」の総合評価一般競争入札を開札。大日本土木が予定価格4億3619万円(消費税抜き)に対し3億9285万円(同)で落札。同センターの建設工事に先立ち、患者搬送用通路の液状化対策のための地盤改良と、高潮による浸水対策のための盛土工事を実施する。工期は140日間を見込む。
 1日付公表の発注予定ではこのほか、「県がんセンター本棟ホルマリン排水設備工事」を追加。第3四半期に指名競争入札で発注する。工種は管工事。工期は5か月。本棟のホルマリン排水の貯留タンクおよび配管設置工事を実施する。k_times_comをフォローしましょう
times