八代・天草シーライン建設促進期成会(会長・中村博生八代市長)など4団体の代表らが10月28日、県庁を訪れ、八代・天草架橋の実現に向けた要望書を、蒲島郁夫知事に手渡した。
同期成会副会長の堀江隆臣上天草市長は「八代港に新コンテナターミナルやくまモンポートが整備されるなど、ネットワーク構築の必要性が高まっている」と指摘。災害時の緊急輸送道路や代替路として国土強靱化の一環をなすと話し、県計画に位置付け国へも働きかけるよう求めた。
これを受けて蒲島知事は「新たな物流や経済圏を作り出す大きな可能性をもったプロジェクト」と話し、今年度に知事が会長を務める協議会を設置する考えを示した。さらに次年度以降、県が主体となって構想を推進する体制を整え、国への要望活動等を進めていくとした。
八代・天草シーラインは、八代市外港と上天草市松島町を結ぶ延長約8・8`の長大橋。実現すれば、所要時間が片道約10分となり、約1時間短縮できるという。18年度調査で産業・観光面の経済波及効果が年間1362億円に及ぶと報告され、実現を求める署名も4万人に達している。
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