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滋賀産業新聞
2020/11/04

【滋賀】日野町 わたむきホール虹の外壁補修

 日野町は、町民会館わたむきホール虹の外壁補修工事を計画。9月補正で予算を計上した同工事に係る設計業務を、10月26日の入札で落札した叶原建築設計事務所(彦根市)に委託した。業務委託期間は来年3月26日までで、来年度の工事が見込まれる。
 同工事は、長寿命化計画策定に伴う劣化状況調査で、外壁タイルの一部が浮いていることが判明したため、剥落防止工事を行なうもの。
 委託した業務では、現地調査〜実施設計図の作成及び積算、概略工事工程表及び仮設計図面の作成―を行なう。
 また、町民会館わたむきホール虹については、特定天井耐震改修工事を計画。6月10日に執行した入札で落札した滑竝イ建築設計事務所(大津市)を担当に、11月13日を履行期限に設計業務を進めている。
 所管する生涯学習課では12月補正で工事費の予算化を要求しており、有利な補助金の確保に目途がつけば工事を急ぎたい考え。設計発注段階での予定工事費は2億9000万円。
 町民会館わたむきホール虹(同町松尾1661)は、1992年(平成4年)の竣工。SRC一部S造2階建、延5873・55平方b規模。間口15b×奥行13b×高さ10bのプロセニアム形式の舞台を備える〔大ホール](収容人数752名)、間口9b×奥行7b×高さ5・5bの舞台を備える〔ふれあいホール〕(収容人数250名)のほか、楽屋4室、リハーサル室、美術工芸室、音楽練習室、会議室3室、研修室、和室2室―などがある。
 特定天井耐震改修工事は、大ホール、ふれあいホール、玄関ホールの吊り天井落下防止対策工事を実施するもので、設計業務の内容は、検討・設計及び落下防止対策工事に伴う既設部分の改修設計(既設天井の耐震診断、仮設計画、構造検討など必要事項業務を含む)。
 工事期間中も、可能な範囲で施設運営を行なう予定のため、来館者等の安全が確保できるよう指定管理者(一般財団法人日野町文化振興事業団)等と協議の上、設計に反映するよう求めている。
 なお、町民会館わたむきホール虹について町は、2017年3月(平成28年度)に策定した『日野町公共施設等総合管理計画』で、「築30年未満の施設であることから長寿命化を推進し、現有施設を長期間使用するとともに、計画的な維持管理を進めることにより改修や更新費用の平準化を図る」との方針を定めている。

提供:滋賀産業新聞