山陰近畿道鳥取―覚寺間(南北線)の都市計画案に対する「公聴会」が30日県庁であり、沿線住民6人から建設ルートの安全性を懸念する声が相次いで寄せられた。
住民らの意見を都市計画案に反映させる公聴会は、都市計画法上の手続きの一つ。この日は、あらかじめ公募していた6人の公述人が一人ひとり意見陳述した。
鳥取市江津の住民は「IC(インターチェンジ)の取り付け道が居住地区に接近しており、道路を住居から離してほしい」と要望。千代水地区の住民は「IC付近の地盤は軟弱で安全性が十分ではない」と指摘し、ゼロベースでのルート再検討を求めた。
五反田町のガス事業者は「敷地近くを通過するルートは承認できない」と、計画の見直しを主張。また、賀露の住民はルート素案を策定するまでの説明不足を批判した。
公聴会を受けて、県技術企画課は「都市計画案を作成する際の参考にしたい」と話しており、今後、公述人から出された意見に対する県の見解をまとめ公表する。
日刊建設工業新聞