高知県は2021年度の予算編成方針を岩城孝章副知事名で各部局に通知した。歳出予算は一般財源ベースで20年度比8億円(0・2%)増に設定、うち裁量的経費は同12億円増の417億円とした。新型コロナウイルス感染症対策や社会の構造変化に対応するための新規・拡充施策の特別枠を設ける他、南海トラフ地震・豪雨災害対策・インフラ整備の推進に向けた予算編成に取り組む。
予算編成のポイントとしては、まず新型コロナウイルス感染防止対策に引き続き取り組みつつ、五つの基本政策と三つの横断的政策を推進し、特にデジタル化を強化する。南海トラフ地震対策としては、第4期行動計画の目標を達成するために必要な新規・拡充に係る経費を積み上げる。また国の3か年緊急対策終了後の動向には別途対応し、防災・減災対策を加速する他、県民の安全・安心の確保と地域経済の活性化を目指すため、インフラの整備と有効活用を推進する。
今後、各部局が11月13日までに予算見積書を提出し、12月上旬に当初予算見積概要を公表する。21年1月上旬の財政課長内示、1月中旬の総務部長協議・内示を経て、1月下旬に知事査定に入り、2月中旬に当初予算案を発表する。
提供:建通新聞社