北陸新幹線、南越(仮称)駅新築工事の安全祈願祭が28日、越前市大屋町の白山神社で執り行われた。
工事を請負う、飛島・本間・関JVの関係者、五十嵐一浩飛島建設北陸支店建築部長ら計15人が参列した。
神事にのっとり、藤井好樹宮司による祝詞奏上に続き、参列者代表が神前に玉ぐしを捧げるなど、工事の無事完成を祈った。
藤井宮司が挨拶し、「工期に合わせて、立派な駅舎を、無事に完成させてほしい」と期待。また、特定建設工事共同企業体の岡崎英憲新幹線南越駅建築作業所長は式後、「発注者に満足をいただき、地域住民にもシンボルとなる駅舎を、工期内に無事故で完成へ。工事関係者が一丸となり全力で進めたい」などとコメントした。
同駅のデザインコンセプトについては、伝統と文化を未来につなぐ、シンボルとしての駅とする。デザインイメージは、コウノトリが飛翔する未来への道標となる駅へ。越前市に飛来するコウノトリをモチーフとし、越前市の美しい自然環境を未来へつないでいくシンボルとなる駅をイメージしている。
施設規模は、駅本屋がRC造平屋建て2650平方メートル。旅客上家がS造平屋建て9830平方メートル。信通機器室約2000平方メートル、ごみ集積場約30平方メートルの新築、建物に附帯する給排水衛生消火設備、空調・換気設備および乗降場仕上一式。
主要な資機材については、駅が生コンクリート約1030立方メートル、鉄筋約130トン、鉄骨約2290トン。信通機器室が生コンクリート約1150立方メートル、鉄筋約140トン、鉄骨約160トン。工期は36カ月間。設計は、交建設計が担当。
コンコースは、中央部の天井に越前和紙の技法である、流し漉きの動きをダイナミックに表現した和紙照明を設置。全体を落ち着いた色調でデザイン。
ホームは、外観デザインと合わせモノトーン調とし、待合室は地域の伝統・文化が感じられるような格子戸、白壁をあしらったデザインとする。相対式2面4線で、延長は312メートル。階段は2個所、エレベーターは2台、エスカレーターは4台となっている。