鈴鹿市西部にある「鈴峰ゴルフ倶楽部」の東コース敷地18・7fで、競走馬のトレーニング施設「鈴峰ホースパーク建設事業(仮称)」が計画されている。事業主体となる競走馬育成企業(生産牧場)から一括業務代行契約を受けたイケダエステート(鈴鹿市池田町)が、三重県環境影響評価条例に基づき、開発事業に係る簡易的環境評価書をまとめ縦覧を開始した。縦覧期間は12月7日まで。説明会は10月30日に鈴峰地区、庄内地区の各市民センターで計2回開催する。
同施設は、競馬のレース前に競走馬の最終調整を行いJRA栗東トレーニングセンターに送り出し、また、レース閉散期の競走馬の調整のためにメンテナンスを行う施設。イケダエステートが土地の取りまとめ、環境アセス手続き、開発・工事までを受け、事業主体の企業が直営で運営を行う。
計画地は、鈴鹿市伊船町、東庄内町の鈴峰ゴルフ倶楽部の東側の8ホール分の敷地で、事業実施区域面積は約18万7000平方b。このうち約12万9000平方bを競走馬育成施設用地とし、その他、通路、調整池、造成緑地などを配置する。
主要施設は、坂路コース(直線1100b、幅員7b、ウッドチップ舗装)、周回馬場(周800b)、管理棟・従業員休憩棟、宿舎、厩舎(きゅうしゃ)、仮置き場、レッドミル、ウオーキングマシン、放牧場など。預かり馬数は200頭(最大)を予定。
造成計画では、土地形状を極力生かし、土工による土の搬入・搬出は行わない。予定土量は、掘削土量が約1万5800立方b、造成盛土が1万4200立方b。
工事期間は開始から施設供用まで約16カ月を見込む。調整池工、道路工を先行し、続いて防災工事、土工、法面工を行い、後半から建築工事に着手する。
今後は、簡易評価書の手続き後、県環境審議会での審査を経て、措置報告書の作成、諸手続き後に各種の許認可申請に着手する。
なお、ゴルフ場はコースを縮小して、2コース(18ホール)で運営する。
提供:
建通新聞社