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日刊建設工業新聞
2020/10/29

【鳥取】鳥取港の港湾計画/改訂案「適当」と知事答申/主要航路切り替えなど

 鳥取県地方港湾審議会は27日、鳥取港の主要航路切り替え計画を盛り込んだ港湾計画改訂案を「適当」と認め、平井伸治知事に答申した。今後、11月下旬に開かれる国交省交通政策審議会に諮られ、早ければ年内に新たな港湾計画がまとまる。
 この日、地方港湾審の松見吉晴会長らが県庁を訪れ、諮問されていた改訂案を妥当とする答申書を平井知事に手渡した。
 松見会長は▽台風や波浪のたびに起こる千代航路の埋塞▽港内の静穏度不足▽大型船への対応―の三つの課題を提示。航路が埋もれたり、静穏度が不足する原因には波向きが東よりに変わったためと指摘した。
 このため西浜航路へのメイン航路変更や航路の切り替えに伴う第1、第2防波堤の延伸などの計画概要を評価。耐震岸壁化では「南海トラフ地震も予想され、鳥取港が緊急物資の輸送拠点にもなり得る」と説明した。
 平井知事は答申に謝意を示した上で、「計画は画期的なもので大事業になる。国でも審議され早急に事業採択してもらい、鳥取港の機能回復を図っていきたい」と話した。

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