大阪・関西万博で地元パビリオンの出展を計画する大阪府と大阪市は、出展参加基本構想素案を取りまとめた。パビリオンは展示・体験ゾーンやイベント交流ゾーンなど6機能で構成し、今後、来場者が訪れやすい位置、出展内容の具体化に合わせた規模などを検討していく。パビリオンは2021年度から基本設計に着手し、22〜24年度に建設する予定だ。
基本構想素案によると、テーマを「REBORN」(リボーン)とし、来場者に心身の健康や意識変革をもたらし、暮らしやすい社会づくりにつなげることを目指す。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することを明記した他、バーチャル空間の活用など、新たな技術の展開なども掲げている。
パビリオンは▽エントランスゾーン▽展示・体験ゾーン▽イベント・交流ゾーン▽サービス・食体験ゾーン▽他の万博会場施設などにおける展開▽(仮称)バーチャル大阪館―の6機能で構成。施設の規模については今後検討を進め、基本計画策定時に決定する方針だ。
今後、21年3月ごろに基本構想を正式に策定する。第1フェーズ(21年度)には、建築デザイナーなどで構成する実行組織を立ち上げる他、パビリオンの基本設計に着手する。第2フェーズ(22〜24年度)は、パビリオンの実施設計、建設工事、展示物の製作・設置を行う。第3フェーズ(24〜25年度)には展示・体験イベントなどの準備などを予定している。
実行組織は、総合プロデューサーを筆頭に、建築デザイナー、展示・空間デザイナー、イベントディレクター、フードイベントコーディネーターで構成する予定。若手人材を起用する方針で、選定方法などは今後検討する。
提供:建通新聞社