国土交通省は、事前防災対策や再度災害防止のための緊急対策に年度途中で予算を配分する「防災・減災対策等強化事業推進費」で、2020年度2回目の採択事業を決定した。四国地方整備局管内では肘川水系肘川に20億2800万円を配分。同局では、愛媛線大洲市白滝〜東大洲の延長1880bを事業区間に位置付け、築堤工事などを実施する考えだ。
19年度までの「災害対策等緊急事業推進費」の対象を拡充し、名称を変更した。激甚災害が頻発する現状を踏まえ、防災・減災対策を強化するための公共事業費に年度途中で予算を配分。洪水対策や崖崩れ対策、耐震化などに機動的に着手できるようにする。
肱川では18年7月豪雨で甚大な被害を受けたことから、洪水による浸水リスクの低減に取り組んでいる。本年度に入り関係者の合意が得られたことから、推進費を活用して築堤や既存堤防の嵩上げなどの工事を実施する。
提供:建通新聞社