日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/27
【群馬】県富岡森林は向山地内で計画する簡易法枠工や土留工を12月までに発注
県富岡森林事務所は、2019年10月の台風19号で被災した甘楽町秋畑(向山)地内で計画する復旧治山工事を12月までに指名通知する。簡易法枠工約1100uやコンクリート土留工、丸太筋工、植生ネット設置工を内容に一括発注。予算状況次第で施工内容の変更もあるもよう。21年度以降は土留工や谷止工などを実施、25年度の完了を目指す。
現場は、主要地方道富岡神流線に沿って流れる雄川本流部の南側に位置。さらに南側を東西に走る林道草喰八丁河原線南側の山腹が崩壊し、土石流となり沢を巻き込んで富岡神流線まで土砂が流出したため復旧する。20年度から6年間で完了させる。
20年度は草喰八丁河原線の南側、21年度以降は草喰八丁河原線と雄川本流部に挟まれた区域を復旧する。
20年度に計画する簡易法枠工は、モルタル吹き付けで実施する。施工面積は1137・5u。枠間隔は1500o×1500o、枠断面は350o×150oとなる。枠内は植生基材吹き付けを厚さ5pで実施する。
コンクリート土留工は1基。壁高2・5m、天端厚0・3m、ボリューム33・3立方mで整備する。
丸太筋工は斜面に対し、直角方向に延長636・6m施工。植生ネット設置工は1977・46u実施する。
21年度以降は4基の土留工と谷止工のほか、植生ネット設置工も計画している。
谷止工4基の規模は◇bS=堤長20m、堤高5・5m、ボリューム240・6立方m◇bR=堤長20m、堤高5・5m、ボリューム189・7立方m◇bQ=堤長30m、堤高5・5m、ボリューム360・9立方m◇bP=堤長40m、堤高5・5m、ボリューム495・4−となる。
植生ネットの施工面積は内部で検討中。
測量設計は国土防災技術(東京都港区)がまとめた。