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滋賀産業新聞
2020/10/28

【滋賀】甲賀市 鮎河コミュニティセンターの整備

 甲賀市は、閉園している旧鮎河保育園(土山町鮎川1221番地1・敷地4374平方b)を新市民センターへと改修する「仮称・鮎河コミュニティセンター整備事業」について、工事発注を来年5月頃に実施する考えで、今後内容の最終精査及び予算確保を行っていく。
 業者選定後、6月市議会で承認を求め契約へと進めていく方針。発注方式は、一般競争入札となる見通し。当初計画では、市民センター改修工事と消防団詰所・車庫の建設工事を一括で発注、駐車場整備等のアスファルト舗装工を別発注で予定していたが、庁内検討の結果、これらを1つの工事として発注する方針を固めた。
 現時点での主な工事内容は、市民センター等として再活用するための旧園舎(S造平屋建、379・95平方b)改修工事と、ポンプ車・積載車それぞれ1台ずつ収納できる消防団詰所(S造平屋建、約91平方b)建設、駐車場増設(10台程度)に係るアスファルト舗装工を行う。詳細については、推進している設計業務(担当・岡村設計)で確定していく模様。
 新センターは各種申請に伴う窓口業務以外に▽自治振興事務所▽会議室▽調理室▽財産区事務室―等を備える方針。市民センター機能を果たしている鮎河公民館は機能移設後に処分、民間貸出しを踏まえた跡地利用を模索する。
 なお、土山地域では同じく閉校した山内小学校の跡地利用がすでに進められており、ヒラメなどの閉鎖型陸上養殖事業を提案したウイルステージ(草津市)と契約。敷地面積約9200平方b内にある、RC造3階建、延1690平方bの校舎棟を活用して、校舎内の各教室や体育館に計40槽ほどの水槽を設置し、ヒラメやトラフグなどを養殖。養殖事業以外にも、校庭でグランピング施設などのアウトドア事業を展開予定。まちづくりの見識のある同社と市がコラボし、地域活性化を進めているところだ。

提供:滋賀産業新聞