大野市小中学校再編計画検討委員会(委員長 松木健一福井大学理事・副学長)の第5回会合がこのほど、城町地係の学びの里「めいりん」で開催された。議事では、大野市が目指す学校教育を久保俊岳教育長が説明したほか、和泉地区の学校について委員が議論を交わした。次回の委員会で、再編へ向けた学校数、時期、方法などをまとめたい考え。
市が目指す学校教育では、「子どもの発達に応じた教育」として、小学校期は可能な限り地域の温かい見守りの中で「愛され大切にされている安心感」を育て、中学校期はより広く大野市全体で育て「生きる力」と「社会性」を育むとした。また、「子ども・保護者・地域の不安に寄り添い、期待に応える」という項目では、小・中学校ともに学級の人数は21〜30人までを望む割合が高く、小規模小学校では学級の人数は11〜20人で1学年1学級でよいと思う傾向にあり、中学校では学年は2学級以上を希望するとしている。
また、和泉地区の学校のあり方については、各委員が所属団体からの意見を聴取し、その結果を報告。「和泉地区での学校存続を希望している」「中学生は統合しても通学時間に耐えることは可能だが、小学生は厳しい」などの意見が紹介されたが、具体的な結論には至らなかった。