トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2020/10/27

【新潟】山高建設/消雪パイプ洗浄が特許/速度2倍、低予算で工期短縮

 クレーンリースや鉄板リース、建設資材の運搬、プラントの組立などを手掛ける株式会社山高建設(長岡市三島新保3211番 高野浩代表取締役)は、消雪パイプ高圧洗浄の効率化技術(副題・洗管リード、垂直洗浄ノズル)について、このほど特許を取得した。
 同技術は、消雪パイプ内の高圧洗浄において、独自開発した洗管リード・垂直洗浄ノズルを用いることで固い水垢を効率的に洗浄する。また、配管の形状や排泥ドレーンの位置に関係なく散水管を切断せずに短時間で洗浄できるため、低予算での施工が可能となる。
 洗管ノズルを容易に送管するための「洗管リード」、放水角度を管内壁に対して90度にした「垂直洗浄ノズル」により、消雪パイプの高圧洗浄で洗管ホース送管の難しさが従来の技術における最大の課題だったが、洗管リードを使用することで管内の状況や、作業員の技術力によらずに施工性の向上が大きく期待できる。加えて、垂直洗浄ノズルの使用でノズルから管内壁までの距離が最短となることから、洗浄力が強力となり品質が向上するとともに、洗浄速度が従来技術の約2倍となり、工期の短縮が図られる。
 公共工事では、消雪パイプの散水管内に水垢が固着した場合に行う高圧洗浄工事に適用できる。その一方で、水量調整弁が取り外しできない場合や、水垢により散水管が広範囲で完全に閉塞している場合には適用できない。技術提供可能地域については消雪パイプ設置地域とし、施工時には事前の現場確認が必要であるほか、温水を使用するため、作業安全マニュアルに従い安全に配慮する必要がある。また、使用後各部の洗浄を行うとともに、適宜機械や洗管ホースおよび洗浄ノズル等の点検・交換が必要となる。
 高野社長は「消雪パイプ発祥の地である長岡の企業として特許が認められ、大変嬉しく思う。今後は、地域の方が地域を守ることが大切であり、この技術を県内外に広めていきたい」と話している。
 問い合わせは、同社(電話0258−41−2500)まで。

hokuriku