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北陸工業新聞社
2020/10/26

【富山】木造率23.5%、1.9万平方メートルに/県木造公共建築物推進会議

 富山県木造公共建築物等推進会議が23日、富山市の県民会館で開かれ、19年県内公共建築物における木造率23・5%、木造着工床面積1万9238平方メートルが示された。
 県は11年4月に木材利用推進方針をまとめ、21年度の木造率25%を目標にしている。冒頭、堀口正県農林水産部長が「昨年3月に策定した森林・林業振興計画において、木を伐って、使って、植えて、育てるという森林資源の循環利用にポイントを置いている。26年度の県産材利用量は4割増しの14万立方メートルを目指すこととしており、利用促進に関する取り組みを積極的に進めていきたい」とあいさつした。
 県産材を取り巻く状況では、19年の素材生産量が前年比24・2%増の12万8000立方メートル、木造住宅着工戸数が同7・6%減の4995戸(木造率84%)と報告。20年度は、新規事業として木造化・木質化プロモーションのソフト支援、スギ人工林の切捨て間伐支援、森林クラウド導入の基本設計、木育セミナー、林業就業者対象の見学会・意見交換会などに取り組むとした。
 引き続き、北陸地方整備局金沢営繕事務所、富山森林管理署、県森林政策課、とやま県産材需給情報センターが取り組み状況を説明。県建築設計監理協同組合は、建築士向け木造公共建築講座などを開催する。

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