ブラザー工業(名古屋市瑞穂区苗代町15ノ1)は、瑞穂工場内で計画している新社屋建設について、2年ほど着工を遅らせる考えを明らかにした。当初予定していた22年6月から24年に着工予定時期を見直す。ポストコロナを見据え、施設規模や内容を再度検討する方針だ。
これまでの計画では、新社屋の規模を鉄筋コンクリート造9階建て延べ約7万4000平方bとし、400億円の総事業費を投じて建設するとしていた。しかし、新型コロナの影響による昨今の働き方の変化などを受け、必要な延べ面積の縮小なども視野に再度検討する。現時点では具体的な変更案などは決まっておらず、従業員の声を聞きながら施設内容を固めていく。施工者は入札で決める考えで、設計・施工を一括して発注するとしていた。
建設地は名古屋市瑞穂区河岸町1ノ1ノ1で、瑞穂工場の中庭部分に建てる。敷地内に緑地を含む広場の配置を検討している。
同工場は開発・製造などのオフィスや研究開発施設として使用している。老朽化が進んだことや、業務スペースが手狭になっているため、既存の第1〜3工場を解体し、新社屋の建設することを決めた。また、新社屋の建設により、省エネ性の実現や、南海トラフ地震などに対するBCP対策として、安全な業務環境を構築するとしている。
提供:建通新聞社