東京都の小池百合子知事は10月21日、国境離島の維持・保全と小笠原諸島への航空路開設に向けた要望書を国土交通省の赤羽一嘉大臣と環境省の小泉進次郎大臣に手渡した。都が進めている航空路案の調査・検討に対し、技術的・専門的な視点からの支援と協力や、財政措置などを求めた。
国交省を訪れた小池知事は、排他的経済水域の根拠となる国境離島の維持・保全の重要性を強調。日本最南端の沖ノ鳥島や最東端の南鳥島について、都と国が連携してどのような取り組みが可能かを検討する必要があるとした。
また、小笠原航空路の開設に向けては、島民生活の安定だけでなく国境離島の維持・保全という観点からも早期実現が必要だと訴えた。
国交省に対しては、飛行場の建設や新たな航空路の導入に関する協力を仰いだ。環境省には、自然環境と調和した航空路の実現に向け、世界自然遺産に関連する機関との調整を要望した。
加えて、航空路の整備が具体化する段階では、財政措置を含めた配慮を講じるよう求めた。
提供:建通新聞社