中能登町は、町生涯学習センター「ラピア鹿島」(井田)に鹿島、鳥屋、鹿西の3図書館を統合した「町立図書館」(仮称)の整備について、12月補正予算案に工事費などを計上する方向で準備を進めている。来年2月をめどに着工し、同年11月の開館を目指す。実施設計は中島建築事務所(金沢市)が担当しており、今月末に完了する予定。
計画では、「町民の学びと交流の広場」を基本コンセプトに掲げ、ラピア鹿島内にある既存鹿島図書館(床面積648平方メートル)と隣接する旧保健センター(同720平方メートル)を活用し、新図書館にリニューアルする。
鹿島図書館では、現在の視聴覚コーナーと児童コーナーを撤去し、一般図書や郷土資料の閲覧スペースを拡充するほか、学習室を新設する。
一方、旧保健センターには児童図書、幼児コーナー、視聴覚コーナー、幅広い年齢層が活用できるコミュニティー広場を整備するほか、キッズ広場、オムツ交換室、授乳室なども設ける。玄関前ホール(約23平方メートル)は談話・交流スペース、カフェコーナー、受付カウンターに改修する。
このほか、LED(発光ダイオード)照明、防犯カメラの設置、全面床シートの張り替え、公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」環境整備などの工事を予定している。
工事は制限付き一般競争入札方式で発注し、町議会での議決を経て着工する。
現在の鳥屋(ふるさと創修館)、鹿西(カルチャーセンター飛翔)の両図書館については、簡易間仕切りを新設するなどして、図書室や閉架書庫として活用する。