高知県高知土木事務所は、都市計画道路はりまや町一宮線(はりまや工区)の拡幅に向け、国道32号(電車通り)から新堀橋までの1工区で、桟橋工事の一般競争入札を2021年2月議会の請負契約承認案件として公告する。9月補正予算案では、23年度までの債務負担行為として限度額22億9400万円を設定している。
1工区の延長は125b。現道の東側を並行する新堀川に桟橋を張り出す形で拡幅し、歩道幅が狭い既存の2車線道路を全幅24b(うち両側歩道各3b)の4車線道路とすることで、歩行者の安全性確保や慢性的な交通渋滞を解消する。
桟橋の上部構造はFRP合成床版、橋台・橋脚部はRC桁受梁形式、基礎は鋼管杭となる。工期は23年度末までの約36カ月。詳細設計は日建技術コンサルタント高知事務所(高知市)が担当。
同事務所では現在、新堀橋近くの横堀公園を一部切り込み、公園下にあった江戸時代末期に築造されたといわれている石垣の移設工事を進めている。この工事で3分の2程度の移設を進め、残りの石垣移設と、新堀川に古くから生息する希少生物の環境を確保するための干潟創出工事を桟橋工事に先行して年内にも発注する。
新堀橋から桜井橋までの2工区(延長158b)は、22年2月議会での契約を目指し一般競争を公告する。1工区と同様の構造の桟橋工事を36カ月の工期で進め、24年度末の供用開始を目指す。また2工区でも干潟創出工事を継続、川面を覆っている駐車場を撤去し、周辺で実施されている浚渫工事で発生した土などを投入する。
提供:建通新聞社