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建通新聞社(中部)
2020/10/20

【三重】県警察本部 2021年度に大台署建て替え設計など

 三重県警察本部は、警察施設の建て替え整備などの機能強化に向けて、2021年度に老朽化が進む大台署の建て替えの設計や、尾鷲署、桑名署などの建て替え整備計画の検討に着手する方針を示した。10月7日に開かれた県議会常任委員会(警察本部関係)で県警本部側が警察署の建て替えの検討状況や交番・駐在所の20年度の建て替え計画などを説明した。
 警察署の建て替えについては、大台署の建て替えに向けて、基本構想の策定などを8月から進めており、土地利用、建築計画などの調査を進めている。大台署の建設計画の検討に当たっては、人口減少社会における小規模署の在り方のモデルとなるように、宿舎併設による有事即応体制の強化、バリアフリー化、ICT活用や他施設共用による施設規模のコンパクト化、県産木材の活用などを検討するものとした。21年度当初予算には、地質調査、設計などの予算を要求している。基本構想の業務は、安井建築設計事務所名古屋事務所(名古屋市東区)が担当。
 県警本部では、警察署の建て替えを順次進めており、建設年度が古い尾鷲署、桑名署を次の建て替え対象施設として検討を進める。予算措置ができれば21年度から検討業務に入る考えで、現時点では計画は未定の状態としている。県有施設の耐震化データによると、尾鷲署は1970年3月に竣工。鉄筋コンクリート造3階建て延べ1184平方b。耐震化工事は実施済み。所在地は尾鷲市古戸町1ノ50。桑名署は73年3月に竣工。鉄筋コンクリート造4階建て延べ2065平方b。耐震化工事は実施済み。所在地は桑名市大字江場626ノ2。
 交番・駐在所の20年度の建て替え計画については、駐在所の建て替えを9施設、リフォームを1施設計画している。既に、建て替えのうち、5施設の工事を発注済みで、残る4施設の安乗(志摩市阿児町)、加佐登(鈴鹿市加佐登町)、金山(熊野市金山町)、東黒部(松阪市東黒部)を10月中に発注する。建て替えの標準規模は、木造平屋で71〜73平方bとしている。また、神戸(津市神戸)についてはリフォームを行う計画で10月以降の発注に向けて準備を進めている。

提供:建通新聞社