出水市は、2021・22年度建設工事入札参加資格の格付基準等を変更する。ボランティア活動の加点を上限18点に引き上げるほか、新規学卒者等雇用の項目を新設。舗装機械の所有も加点項目に盛り込むなど、三つの柱で主観点の見直しを行う。申請要領等は現在作成中で、12月をめどに明らかになる見通しだ。
ボランティア活動は、加点の上限を従来の12点から18点に引上げる。点数区分を年4回以上で6点(従来は4点)、年2〜3回で3点(同2点)に見直し、年1回は1点のままとする。対象期間は17〜19年度の3カ年。
新規学卒者等の雇用は、17年4月1日から20年3月31日までに学校教育法に規定する学校または専修学校を卒業した者を採用し、基準日時点で常用雇用している場合に3点(1人当たり)を加点。高卒採用の場合は、市内の高卒者(県立・市立・私立高校)、または市内に住所を置き市外の高校に通学していた者であれば6点(1人当たり)が加算される。上限は18点。
舗装機械の加点は、これまで所有状況を踏まえて舗装のランクに直接反映していたが、次回格付けから主観点での加点制に変更。アスファルトフィニッシャーまたはマカダムローラーを所有している場合に20点を加算する。
契約検査課では「新規学卒者等雇用の加点は、地元の担い手確保・育成を推進する観点から新設した」としており、域内の若年者雇用に積極的に取り組む建設業を側面から支援する方針だ。