銚子連絡道路(匝瑳市〜旭市)の都市計画原案がまとまり、18日、匝瑳市の市民ふれあいセンターで説明会が開催された。同路線は、匝瑳市の八日市場野栄バイパスから国道126号飯岡バイパスまでの約13q(八日市場約5・3q、旭市約7・7q)を整備する計画。ICは4か所。飯岡バイパス、市道旭中央病院アクセス道路との2か所が平面交差。ICのほか、市道、県道、新川、仁玉川などを横断する。既存道路との交差は原則立体交差で、盛土構造とする。標準断面は全幅9・5m、車道2車線(3・5m×2)。
ICおよび交差点は、主要地方道や主要幹線道路、工業団地や医療施設との接続道路、IC間隔のバランスを考慮し設置。ICは、主要地方道八日市場野栄バイパス、県道八日市場井戸野旭線、旭都計道3・4・19号谷丁場遊正線、主要地方道旭停車場線の4か所に設置する。
このうち谷丁場遊正線は、銚子連結道路に接続するため延伸する計画で、銚子連絡道路の都市計画手続きと併せて旭市が都市計画変更を実施する。同道路の起点は旭市鎌数字川西三番、終点が旭市井戸野字新野場。延長約3460m、幅員16mの2車線。構造は地表式。
既存道路との交差は、地域高規格道路としての走行性を確保するため、原則立体交差とし、末端部を除き、盛土構造とする。また、地域の分断の回避や営農の連続性を確保するため、横断ボックスを設置する。
立体交差するのは、IC4か所のほか、市道3か所主要地方道八日市場野栄線、県道干潟停車場豊畑線、県道八日市場井戸野旭線、市道椎名内西足洗線、新川、仁玉川。
銚子連絡道路は、圏央道松尾・横芝IC(山武市松尾町)から、横芝光町・匝瑳市・旭市を通り、銚子市に至る約30qの地域高規格道路。圏央道等の高規格幹線道路と一体となって機能し、首都圏をはじめとする地域相互の連携・交流の促進、国道126号の渋滞緩和、物流の効率化、交通安全の強化、周辺環境の改善などを図る道路として計画されている。
このうち、松尾横芝IC(山武市)から横芝光IC(横芝光町)までの1期約6・1qが2006年3月に有料道路として暫定2車線で供用を開始。横芝光ICから主要地方道八日市場野栄線までの約5・0qが2期区間として07年度に事業化され、23年度の開通を目指し整備が進められている。
今回、都市計画決定を目指している匝瑳市〜旭市は、2期区間の先線にあたるもの。同区間では、県海匝土木事務所が18年度から環境調査を実施。本年度は環境調査その8をエイト日本技術開発(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町10―5)に委託している。
18日の説明会では匝瑳市区間について説明が行われた。25日には旭市での開催が予定されている。旭市の会場は第二中学校体育館(ニ2510―1)。時間は午前が11時から、午後が2時からとなっている。銚子連結道路に接続する谷丁場遊正線の延伸に伴う都市計画原案についても併せて説明が行われる。
今後、都市計画原案の概要公告・縦覧、都市計画案の公告・縦覧などを経て、県の都市計画審議会に諮り、承認後、決定・告示となる。決定告示後は新規事業採択を目指し、採択されれば測量・調査などに入っていく。